何者にもなれないぼくたちは

日々思った事、やってることの備忘録

削れを気にしないスニーカー生活を。Vibramソールを自分で張りました

 

靴の悲しい宿命とでもいうべきか、履いているうちにカカトやつま先のソールがすり減ってくる。
なんだか格好悪くて、気になる。
そんな思いをして幾星霜、Vibramソール(ビブラムソール)というものにたどり着いた。

 

 

信頼と実績のソールメーカ Vibram

Vibram(ビブラム・ヴィブラム)社はソールを専門とするメーカ
同社がつくるソールを一般的に、Vibramソールと呼ぶそうだ。
耐久性やグリップ力の高さに定評があり、アウドドア界隈を中心に人気だ。
加えてタウンユースやワーク向けと幅広い分野向けのソールも製造する。

靴に最初から採用されている場合もあり、靴修理屋で張ってもらえたりする。
東急ハンズで売られてたりもする。
今回は楽天市場で購入し、自分で張ってみた。
その手法を紹介しようと思うのだが、あくまでも素人が独学で挑戦してみただけなので話半分に読んでいただきたい。

 

 

ソールを張るメリット

まずソールを張るメリットは

  • 靴底が削れてもソール部分だけを張り替えることができるので長持ちする
  • クッション性やグリップ力など機能性が増す

ことだろう。
革靴は製法にもよるがソール部分を取り外し、交換することができるがスニーカは難しい。
しかし元からあるソールの上にあらかじめソールを張っておけば、スニーカそのもののが削れることを防げる。
上から張ったソールが削れてきても張り替えて綺麗な状態に戻すことができる。
全体を張り替えなくても、削れのひどい部分を切り取ってピンポイントに交換することもできる。
加えて底に厚みができるのでクッション性が増し、Vibramソールの特徴である高いグリップ力が得られ、身体にかかる負担を軽減することもできる。

 

手順

00.
用意するもの
  • Vibramソール
  • 接着剤
  • カッター・はさみ
  • ヤスリ(できればミニルータ)
  • ハンマー
  • (あれば)シューキーパー
  • (あれば)靴補修用釘

 

張るスニーカはコンバースジャックパーセルのレザースニーカー(26.5cm)


用意したのはスカル柄のVibramソール、9Aサイズ

接着剤はダイアボンドを購入。好みの靴向けの接着剤で良いと思う。
25mLで1足のうち片方1個分の量だから、1足で50mL分必要だ。(やや多いが)

 

01.
ソールの下処理

 

Vibramソールを、スニーカの底よりもひと回り大きい程度にカットする。
Vibramソールの裏側(靴に張る面)とスニーカの底をヤスリで削り、軽くザラつかせる。
ザラつかせることで面積が広くなり、接着力が増す。

 

02.
接着

 

Vibramソールとスニーカの底に、それぞれ接着剤を塗る(カップアイスの木のスプーン等があると塗りやすいし、そのまま捨てられて楽)
数分置いて接着剤を軽く乾かす(具体的な時間は接着剤の説明書に指示あり)
その後、Vinramソールとスニーカーを張り合わせる。

 

03.
圧着

 

ハンマーで叩き、ソールを圧着させる。
この時シューキーパを入れておくと叩きやすい。

 

04.
仕上げ

 

スニーカからはみ出したVibramソールを切っていく。
カッターで荒く削り、ヤスリで滑らかにするのだか、手作業だと牛歩のごとく進まないので
グラインダやミニルータがあったほうがいいだろう。


下の写真は途中で嫌になって汚いまま作業を終えた部分。


つま先やカカトなど剥がれやすそうな部分を釘で留めて終了。

遠目で見るぶんには綺麗・・・・・・

 

 

店で張るメリット、自分で張るメリット

自分で張らずとも靴修理店に持込めばソールを張ってもらえる。
Vibramソールは評判が高いので、取り扱ってますよーと宣伝している店も多い。
自分で張るのはなかなかに骨が折れるし、店舗なら圧着機やリペアバサミなど専用の道具やノウハウを持っているので極めて高い品質で仕上げてくれる。
価格も7000円程度が相場だった。ソールと接着剤は4000円で購入できるが、専用機材や職人の技術力を加味すると高い価格ではないだろう。
良心的価格で、高いクオリティで仕上がるのが店で張るメリットである。

yourmystar.jp

一方自分で張るメリットは、自分の好みのソールを張れることだろう。
Vibramソールは種類が多く、店にすべての種類があるとは限らない。
スカルモチーフが好きで、Vibramのスカル柄のソールを見たときにビビビっと一目惚れした以上、他のソールなど眼中にない。是が非でもスカルを張りたい。
という思いから、自分でスカル柄のソールを買い求め、張ったのだ。
あと見えない部分に柄物を遇らっているのってエモいじゃない。

店に頼むよりも安くすむというのもメリットといえばメリットなのかもしれないが、手間や完成度の高さを犠牲にするほどの額ではないと思う。

 

 

さいごに

Vibramソールを張って、スニーカがもっと好きになった。
自分で手間をかけてカスタマイズしたという思い入れもあるし、好きなスカルモチーフがあしらわれた他にはないオリジナルだということがウキウキする。
実用面でも素晴らしく、屋内のフローリングやビニルの床でも滑ることなくしっかりとした踏みごたえがある。疲労感も何も張ってない時よりも少ない。
Vibramソールはオススメだが、ただ自分で張るのは、道具がないとかなり疲れる。
店に頼むのが一番手っ取り早く、しかも質のいい仕上がりになる。
普段からDIYするので道具が揃ってるとか、ぼくみたいに絶対にこのソールじゃなきゃダメ!!という方以外はお店に持ち込んだ方が良い(反面教師)

 

(最終修正 2018/8/20)