何者にもなれないぼくたちは

日々思った事、やってることの備忘録

講義を受けるのにiPadを使った感想

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こんにちは
先日、Apple Pencilに対応した廉価版iPad(第6世代、6th gen.)のファーストインプレッションを記事にした。

購入した目的は大学でノートを取るためだったが、春休み中で電子ノート・電子教科書としてどうだったか語ることは能わなかった。
新学期が始まって1週間、今日はiPadを使ってみたレビューをしたい。

 

 

電子ノートとして -書きごこち-

電子ノートとして使ってみて、始めのうちこそ違和感があったが、2、3日もすると慣れてしまった。

 

違和感の正体は「画面の滑り」だ。

紙と比べてiPadの画面にApple Pencilで書き込んだ時、僅かにペン先が滑ってしまう。
大きく滑るわけでは無いので、使用に支障があるわけでは無いが、紙と同じ感覚で書くと文字の払いやハネで思った以上に滑ってしまい、いつも通りの文字が書けない

また、Apple Pencilはペン圧も機敏に感知し、対応したアプリではそれを描写に反映する。
普通のペンはそこまで繊細に太さが変わらず、均一な太さで書けるので、これも違和感を生ずる原因だろう。

これはアプリで感圧するか否かの設定ができたので問題なし

 

ペン先の滑りに関して、ぼくは慣れで乗り越えたが
サードパーティから紙の質感に近くなるフィルムが発売されている

 

欠点としては摩擦が大きくなるのでApple Pencilの芯の摩耗が激しくなるのと、手での操作がスムーズでなくなる
画面も見ずらくなるそうだ。

書き物専用ではなく、動画や読書にも使っているので、僕には向かない選択肢である。

初日にフィルムは貼ったり剥がしたりが難しいので、マット状の物ならあるいは・・・と思って、
硬筆用の下敷きを画面に載せて使ってみたりしたが
確かにペン先は滑らなくて良かったが、時々反応しない事があり、タッチ操作もできないので逐一下敷きをめくるのが面倒くさかった。

 

 

もう1つ気になったのは、硬い画面に硬いペンで書くのでコツコツと音を立てる事だ。
講義中先生が話されている間は音がかき消されるが、静かな環境で書くのは気がひける。

 

iPad Proでは画面のリフレッシュレートが120Hzでフルラミネーション(液晶・タッチパネル・カバーガラスが隙間なく圧着されている)ディスプレイだか、
廉価版iPadではレートは60Hz、フルラミネーションディスプレイではなく、タッチパネルと液晶の間に距離がある。

これに対して懸念を持っている人も多い。

確かにProの魔法のようなペン先と画面の描写が吸い付きはないが、実用には十二分に耐えられる仕上がりになっている。
Proユーザはいざ知らず、新しくiPadとPencilを使うユーザなら気にならないだろう。

 

 

電子教科書として

重たい教科書を持ち歩くのが嫌で、以前からKindle版を買ったり、DMMでスキャナをレンタルして教科の自炊を行なっていた。
バッテリの心配がなく、紙に近い感覚で読めるKindle端末(Voyage)に入れて持ち歩いていた。
確かに便利だったが、書き込みができないのと、容量が少ないのが不便だった。

 

iPadなら容量が多いので(最大128GB)、冊数制限もなく、Pencilでガッツリ書き込みすることもできる。
Kindleでは入れたくても入れられなかった書き込みが必要な授業のプリントも、スキャンしてiPadに入れられる。カラーの教科書も読める。
処理速度も速いのでザッピングに近いことも容易に行える。
不満なところが見つからないぐらい気に入っています

 

Kindleとノートアプリ「GoodNotes」をマルチタスキングしているスクショ
窮屈さは否めないが、教科書を開きながらノートを取ることも十分にできる

 

 

喜べ少年。iPadを買い換える理由を得たのだ。

iPad自体は数年前に購入して、読書やネサフ用に使っていた。
Retinaが初めて採用された第3世代iPad

iPadiPhoneと違って、大幅なデザインの変更や機能の追加がなく、重さやカメラの性能も買い替えを検討する程、魅力的な項目にはなかった。
新作と手持ちの古い機種との違いを見出せず、買い替えをしてこなかった。

それが今回、Apple Pencil対応という大きな機能の追加があったのだ。
評判が良いものの高級機にしか対応しておらず、ペンタブや電子ノートして使いたいが、価格に二の足を踏んでいたユーザも多いだろう。
とうとうpencilに対応した廉価版のiPadが登場はつまり、手の届く価格で買い換えるのに十分な機能が追加されたiPadの登場なのである。

 

 

さいごに

電子ノート・電子教科書としてのiPadのレビューでした。

ノートに関しては紙とは違う違和感がありますが、慣れやフィルムで対策をとることで乗り越えられそうだ。

重たくてかさばる教科書やノートを持ち歩かなくてよくなる。加えてすべてが1台のiPadに納まるので忘れ物という概念がなくなるのも嬉しいポイントだ。

ただiPadiPhone/iPod touchと比べてユーザ数が少ないので、アプリの数が少なかったり高価な場合が多いのは、数日使っていて感じた弱点だ

 

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