何者にもなれないぼくたちは

日々思った事、やってることの備忘録

コールドブリューコーヒー

f:id:noc_s:20180702233918j:plain

毎日、暑い。数年ぶりに最高気温40℃を記録したと思ったら、熊谷で日本最高気温が塗り替えられたそうだ。
いかに殺人的な酷暑といえど、学校やバイトには行かねばならず、風呂にも入らなければならない(くさいから)
溽暑のなか表を歩いたり、どぶんと湯船につかた後は、冷たい飲み物が欲しくなる。
最近はコールドブリューコーヒーをよく飲んでいる。

 

 

のいち式コールドブリューの淹れ方

ぼくが淹れて美味しかった淹れ方をご紹介したい。

 

00.
材料と道具

 

  • 深煎りのコーヒー豆(水の10%)
  • ポット
  • お茶パック

 

01.
コーヒーを水に沈める

 


コーヒー豆をお茶パックに入れて水に沈める。ちなみに豆は中粗挽き。
水につけることで豆が空気に触れず、酸化が抑えられる。
フィルターつきのポットの場合は必ずしもパックに入れる必要はないが、
目が荒いと粉が漏れてくるのと、掃除がしやすいのでぼくはパックに入れている

 

02.
24〜48時間、冷蔵庫にいれる

 

冷蔵庫に入れて、抽出されるのを待つ。
好みの濃さにもよるが、24時間ほどで飲めるようになる。
ぼくは濃いめが好きなので48時間ほど抽出する。

 

03.
飲む

 

おもむろに飲みます。
1,2日は日持ちするので、たくさん作ってガバガバ飲んだり、フレーバーシロップや果実ジュースを加えてアレンジしてみても美味しい。

 

 

アイスコーヒーの歴史

ここ数年、そこここで見かけるのでご存知だろうが、
コールドブリューコーヒーはアイスコーヒーの一種で、ありていに言えば水出しコーヒーだ。
ちなみにアイスコーヒーは日本・大阪が発祥といわれることが多いが、これは半分正しくて、半分誤っている。
記録よると、19世紀にはすでに欧米でアイスコーヒーが飲まれていたという。欧米では次第に牛乳や洋酒を加えた飲み方が主流になっていったが、
日本ではコーヒーという原型を保ったまま、いかに美味しく淹れるか探求していく中で、欧米とは違うアイスコーヒーに進化していった。
UCCの缶コーヒーやポッカのコールド自販機、喫茶店ブームとともに日本独自のアイスコーヒーが根付き、純粋な冷たい"コーヒー"としての「アイスコーヒー」は日本発祥という説が生まれたそうだ。

 

 

2種類のアイスコーヒー: 急冷とコールドブリュー

アイスコーヒーの主流の淹れ方は2種類ある。
1つがコールドブリューコーヒーで、もう1つが急冷という手法で淹れる従来のアイスコーヒーだ。

 

従来のアイスコーヒーは濃い目に淹れたコーヒーに一気に氷を加え(あるいは大量の氷の中にコーヒーを流し込んで)コーヒーを急冷する。
コーヒーをじっくりと冷ますと酸化してしまったり、色が濁ってしまうが、急冷することでそれらが抑えられる。
お湯で抽出しているので温かいコーヒーと同様に、適度な酸味や苦味が溶けこんだ、キレのある味わいが楽しめる。
ちなみにサードウェーブ系の浅煎りの豆だと酸味が強く、急冷でも濁りが出やすい。一般的には深煎りの豆が推奨される。
(とはいえ味の好みは人それぞれだし、じっくり冷ます式のアイスコーヒーを提供し人気を博す店もあるので、果敢に色々なタイプを口にしてほしい)

 

コールドブリューはアメリカで人気になり、その波が日本にも及んだ淹れ方だ。
水出しコーヒーのことで、古くからダッチコーヒーやウォータードリップという名前でも知られる。
水出しコーヒーはオランダ領だった頃のインドネシアでクセの強いロブスタ種のコーヒーを飲みやすくする為に考察されたもので、故にダッチ(オランダの)コーヒーという名前がついた。
ダッチコーヒーの存在について聞いた喫茶店の店主が、京都大学の学生とともに抽出器具をつくりあげ、ウォータードリップという手法を確立した。なのでキョートコーヒーという呼び方もあるそうだ。
お湯で抽出する方法では酸味や苦味、雑味が出るが、水出しでは豆本来の風味が楽しめる。
酸味、苦味が少ないので、とてもまろやか。人の体温よりも低温度で淹れるため、抽出中に香りが逃げず、ロ内に含んだ瞬間にふわっとコーヒーの風味と香りが豊かに立ちのぼる。

 

 

さいごに

従来の急冷するアイスコーヒーも味がハッキリしていて好きだが、コールドブリューコーヒーのまろやかな味わいとふわっと立ちのぼる香りが新鮮で飲んでいて楽しい。
加えて、従来のものは飲みたくなったらその場で豆を挽き、湯を沸かし、淹れなければならずなかなかに手間だったが、
コールドブリューコーヒーはほとんど放っておいて出来上がる手軽さも魅力だ。
少しながらも日持ちするので気軽に楽しめる。さながら麦茶の立ち位置だろうか。
特別な道具など無くても挽いた豆とお茶パック、ポットさえあれば出来るので、是非お試しあれ。
(最初からパック詰めされたコーヒー粉もある)