何者にもなれないぼくたちは

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【2019年金沢旅行】定番な観光地を巡る

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金沢に1泊2日で行ってきた。今回はひとり旅ではなく何人かで行った旅。
自分ひとりならテーマを決め気ままに散策するが、安全パイでメジャーなところを一通り観光した。

 

金沢21世紀美術館

金沢の定番スポット。写真うつりの良い作品が多く人気だ。
特にLeandro ErlichのThe Swimming PoolやOlafur EliassonのColour activity houseはインスタや雑誌でもよく紹介されている。

手持ちのCasa BRUTUSでは


アートも建築も観客も、お互いにフラットな関係で楽しめる場所だ。
(マガジンハウス, “Casa BRUTUS No.157”, 櫻井翔のケンチクを学ぶ旅)

と紹介されている。

建築設計はSANNAが担当。東京の新国立競技場のコンペで周囲の環境になじみの良いデザイン案で最終コンペに残ったユニットだ。
円形の建物に、箱型の大小様々な展示室が並んでいる。展示室は白い壁と灰色のモルタルの床で、空間に主張がなく作品そのものを楽しめる。

館内も同様に白や灰色、ガラスの素材で構成され、ピクトグラムもモノトーン、コインロッカーもコインの投入口を裏に隠すなど徹底的にノイズを排除している。
社会に対する主義主張が強い現代アートを展示するのには理想的な空間だ。

行った日は雨で中庭は閉鎖されていたので、The Swimming Poolを上から見ることはできなかった。
下に入ることはできて、雨による波紋を楽しむことができる。晴れの日は差し込む陽光が綺麗だろう。ただ撮影スポットみたくなっていて、落ち着いてみれなかったのが残念だった。
雨天だと館内がしっとり水の底のような雰囲気に包まれる。屋外展示もあるので、晴天と雨天で違った顔が楽しめるだろう

https://www.kanazawa21.jp

 

 

金沢城兼六園

21世紀美術のそばに金沢城兼六園がある。
兼六園に加えて、金沢城内の櫓(展示施設)など市内の文化施設1箇所に入場できる共通券(有効期限2日)が販売されていてお得だった。
金沢城の櫓では、復元の様子や櫓の構造などを学ぶことができる。壁が思っていたよりもたくさんの素材でできていて感心した。ただ床が冷たくて後半は急ぎ足で巡っていた。
兼六園は松が見ものだった。

周辺は観光客向け(高いけど味は普通)なお店が多いので、食事は茶屋街や市中心部の方がおすすめだ。金沢城にある豆皿茶屋はちょっと気になったけど。

www.pref.ishikawa.jp

 

 

主計町茶屋街・ひがし茶屋

金沢には3つの茶屋街がある。主計町(かずえまち)とひがしは互いに徒歩数分のところにあり、もうひとつのにし茶屋街は市内の反対側にある。
ひがしが一番大きな茶屋街で観光客向けのお店が多い。お土産屋や食べ歩きできる軽食、喫茶スペースのあるお店がたくさんある。とは言っても食べ歩きが禁止されているらしく(最近はどこもそうだよね)店先か店内の飲食スペースで立ち食いすることになる。

 

烏鶏庵烏骨鶏卵のソフトクリーム。金箔がシートではなくパウダーであしらわれているので、見た目のよさもさることながら、食べやすい。ただ舞うので注意が必要。
濃厚なカスタード風なソフトとさっぱりしたバニラのソフトのミックスになっていて、普通にソフトクリームとしても美味しかった。

 

和味では和菓子に加えて、和風なケーキも楽しめる。写真はあずきやうぐいす豆などがたっぷりのったタルト。タルト生地がへたな洋菓子店よりも食感や風味がよい。
1階が買い物ができる店舗で2階が喫茶になっていた。座席数が少なめで、ゆったりとしていて居心地がよかった。

 

主計町は規模が小さめで、かつ現役の茶屋も相対的に多いので飲み食い買い物をするよりか、のんびりと町並みを見て楽しむところだろう。
にしは距離があるので行かなかったが菓子司が多いイメージ。自分でお餅を炙って食べる汁粉が楽しめるお店があるらしく、ちょっと気になってた。あと忍者寺も。 

 

八百萬本舗

金沢城兼六園からみて主計町茶屋街の手前にある施設。
ヒト・モノ・コトが集まる場として町家をリノベーションした施設で、1階が店舗、2階がお座敷でワークショップなどが行われるそうだ。
北海道旅行で行った函と館の中川政七商店が監修したKUTANI SEALなど石川・金沢に根ざしたお土産が買える。センスがよい地域のものが買えるお土産屋って案外すくないので、全国にこういうお店が増えるといいなと思う。

金沢のピクルスと糀とごまのディップソース、石川ではないけどお隣・富山県のFUTAGAMI(富山なの知らなかった)のフックなどを買った。

 

yaoyoroz-honpo.jp

 

 

金沢駅

配る用のお土産を買うために金沢駅あんとへ。

ついでに廻る富山湾 すし玉という回転寿司で晩御飯。のどぐろがとても美味しかったのと、軍艦巻きのネギトロやカニはたっぷりをネタがのせられシャリよりも量が多いほどで見た目が楽しく食べ応えもある。
駅に入っているのでどの時間でもまあまあ混雑しているので注意。

 

 

雨庵

ホテルは雨庵(うあん)というところへ。
兼六園やひがし・主計町茶屋街、金沢駅まで徒歩圏内(ホテルの近くまでバスも通っている)という好立地にある。
金沢は雨が多いが、それも楽しんでほしいというコンセプトだそうだ。HPでは雨の日にオススメのスポットの紹介もされている。

ラウンジ(ロビー)には無料のドリンクやガイド本、金沢に関する書籍が置かれ、ここで観光の予定をたてるのもよいだろう。有料だが日本酒やクラフトビールもあり、21時から23時には無料でそばが提供される。
朝食もここで振舞われ、石川の食材を使った和食か洋食が選べる。金沢は野菜や魚介が美味しいイメージがあり、加えて古都なので和食を選んだけど、洋食は洋食で美味しそうだった。

部屋は一般的な縦長のワンルームだったが、坪庭があり、照明や家具も明るい色調なので広々して見える。
洗面スペースが襖風の扉で仕切れるようになっているのも嬉しい。ひとりで早朝散歩するから同室者を起こしてしまうのは忍びない。

 

今回は他の人にホテルをとってもらったので泊まらなかったが、函館で泊まって大絶賛だったHakoBAの系列のホテルも、市内に2箇所にある。

 

HATCHiは主計町茶屋街の近くにあり、1階が通りに対して開かれたカフェとショップになっていた。知らなければホテルだと気づかないかもしれない。
KUMUは雨庵のほど近く、早朝散歩で尾山神社に行った時に見かけた。早朝なので開いていなかったが、1階はティーサロンになっているそうだ。
HATCHiはHakoBA同様にドミトリーがあり、KUMUは全室個室なっているらしい。ひとりで行くならHATCHi、何人かで行くならKUMUに泊まるかもしれない。

www.uan-kanazawa.com

 

 

ひとりで行くなら

何人かで行く旅も楽しいは楽しいのだが、ひとり旅のほうが自分のペースでまわれて気楽だ。
特に美術館は人と行くもんじゃないなと思った。そういえば敬愛するマダムヨーコもそんなことを言っていた。
ひとりで行くならホテルはHATCHiに泊まるだろう。美術館も、みんなの予定があう日程でいったので展示の入れ替え時期で数は見れなかったし、気になるのはDeath LABぐらいだったので、自分の好みの展示がやっている頃に行く。柳宗理の展示も見たい。

甘いものが好きなので辻口博啓氏のお店や菓子司めぐりと、美術とお菓子をテーマに旅をするつもりだ。

 

 

さいごに

今回はベターなところを巡った。主要な観光地は市内中心部にかたまっているので観光しやすい。1日でサクッと見終えて、2日目以降は足を伸ばして加賀温泉東尋坊鯖江立山連峰といった県内外の観光名所に行ってもよいかもしれない。
今回行かなかった有名な観光地は他にもあるし、掘り下げればもっと面白いスポットもたくさんあるだろう。
今度はひとりでのんびり行ってみたい。

(最終更新: 2019/05/07)