何者にもなれないぼくたちは

日々思った事、やってることの備忘録

「おどうぐばこ」で生活と仕事を区切る

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 お題「#おうち時間


緊急事態宣言の延長に伴い、ぼくの会社でも5月上旬までだった在宅勤務の期間が5月末まで延長が決まった。

通勤がないのはとっても嬉しいのだが、仕事がしやすいかというとそうでもない。
夏休みの宿題を8/31日にやるタイプのお子さまだったので、どうにもモチベーションの維持が難しいのだ。
いろいろ試して、一番気持ちの切り替えに役に立っている「おどうぐばこ」を紹介したい。

 

「おどうぐばこ」で生活と仕事を区切る

茶道の道具に茶箱というものがある。茶道具一式を入れて持ち運ぶためのもので、茶論では家置き用のものが扱われている。

www.nakagawa-masashichi.jp

茶論のものは茶道に必要なものをまとめておく家庭用収納であるのと同時に、道具を取り出すという行為自体を点前に組み込むことで、日常との区切りを演出している。

この茶箱の仕事版が「おどうぐばこ」なのだ。
A4ファイルが入る大きさ、深さがあるので書籍のたぐいも収まるので、仕事道具をまるごと隔離しておけるし、
しまう・取り出すという所作が行えるf:id:noc_s:20200506171638j:plain
(社外秘の資料もあるので、大学のテキストつっこんで写真撮ってます)

ファイルボックスやカバンでも試してみたけど、うまく切り替えができなかった。
どうにも「しまう」というよりも「投げ入れている」ような感覚があるのか、気分が乗らない。
箱の中に「収まっている感」があり、そこからひとつひとつ道具を取り出す所作が必要らしい。

 

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仕事道具をしまった箱を、しまう場所がないというパラドックス

 

 

在宅勤務の2大原則

ありがたいことにテレワーク熟練者の方々がどんどんノウハウを公開してくださっていて、参考にさせていただいている。
概ね、以下の2点が大原則らしい。

  • いい道具(最低限デスクとチェア)を揃える
  • 生活と仕事をわける


いい道具に関しては、仕事道具を広げられるぐらいの広さがある机と、身体への負担が少ない椅子を揃えている人が多い。
加えてデスクライトやオンライン会議用にカメラとマイクあたりを揃えている人が多い。

note.comぼくも定額給付の10万円を予算に、椅子をポチった。連休明け(トヨタカレンダー)に届く予定。

 

書斎など仕事専用の空間を用意して、日常生活と仕事を区切っている人が多い。
取り急ぎウォークインクローゼットを仕事部屋にしたり、押入れをデスクしている方が「(戸の開け締めで)オンとオフの切り替えができて良い!」とバズっていたり(当人はそういう意識はなく開けっ放しらしいですが)

www.roomie.jp

www.takchaso.com


とはいえ、じぶんの場合、実家ぐらしなので専用のワークスペースを新たに確保するのは難しい。
加えて私物のパソコンから社内ネットにアクセスするBYODな在宅勤務なため、
ふだんリラックスしている私室で、映画鑑賞やゲームに使っているPCで、仕事をする。生活と仕事が地続き。

空間で区切る以外の方法として、仕事用の服に着替えたりメイクをする、アロマを焚くなどの方法がある。
ぼくが採用している「おどうぐばこ」も、この空間以外の切り替え方法に分類されるのだろう。道具を展開・格納する、動作そのものと、一瞬で机の上の風景が変わるカタストロフィ的感覚が、気持ちの切り替えになる。

 

 

さいごに

在宅勤務では仕事と生活をわけることが大切である。
ぼくのようにモチベーションの維持が難しい人間は仕事部屋あるいは専用のスペースを持つのが理想的ではあるが、それがあたわず私的なスペースで仕事をせざるをえない場合もある。
そこで「おどうぐばこ」を使うことで、普段は仕事関連の資料や道具なんかを隔絶しておいて、いざ仕事のときには取り出すという所作を通じて、やる気スイッチをいれる。
人の目があるオフィスが恋しいよ。